スウェーデンでは結構野鳥好きな方が多く、家の外に鳥の餌を置いている人が多いです。
特に餌が少なくなってくる冬の時期にはたっぷりと野鳥の餌を置いてますね。
そして基本的にどの人もどの鳥がどの名前かっていうのを大体把握しているくらい鳥好きが多いですね。
日本で野鳥って言うと、都会に住んでる人が思い浮かべるであろう鳥は鳩やイエスズメですが…
こちらは島暮らしのド田舎なので、イエスズメや鳩は滅多に見かけません…。
ということでまずはこちらで見かける鳥の種類を紹介しておきたいと思います。
ここにあげるのは全ての野鳥ではなく、うちの家付近でよく見かける鳥たちです。
ここに上げてあるのがすべてではないことをご留意ください。
シジュウカラは冬でも見かけるメジャーな鳥です。よく餌場に来てるのを見かけます。
スウェーデン語ではTargoxe(タリオックス)という名前です。
冬場はあまり見かけませんが、夏場によく見かけるクロウタドリ。スウェーデンの国鳥です。
スウェーデン語ではKoltrast(コールトラスト)という名前です。
ヒガラ
ヒガラも年中見かける鳥な気がします。冬場から春は餌場にいたり、家の隙間に巣をつくろうとして身近に感じる鳥。夏は子育てが忙しそうだなぁという感じで結構年中身の回りにいる可愛い小鳥ちゃんです。
スウェーデン語ではSvartmes(スヴァットメース)という名前です。
突然のゲスト
11月は大分葉も落ちて木は丸裸になり、午後3時頃から暗くなりだすというかんじのスウェーデンですが、最近私の自宅であまり見かけることのない鳥を見たエピソードを話したいと思います。
最近はスウェーデン語の勉強にスウェーデン語の本の読書と、いろいろ絵をかいたりしている私ですが、そんな最中に裏口のドアのガラスに「バン!」という衝突音が聞こえました。
見上げると、ガラス越しに羽毛がふわりと空中に漂っていました。
鳥が窓ガラスに衝突したんだと思い、ドアを開けずに様子をうかがってみると…
ドアのすぐ近くにものすごい小さい鳥がぼへーっとしています。
あまりにも小さいので今年独り立ちした若い鳥かな?と思い、あまりにも小さくて外に放っておくのも可哀そうすぎる…。
少しの間考える私…。
外はほぼ夕暮れで気温が落ちてきているし、日が暮れた今の季節は外の気温が0℃近い
ご近所の猫(3カ所=5匹前後)この辺りを徘徊する
この辺りを考慮して保護することにしました。
保護するっていっても、ちょっと暖かい室内に入れてあげて、気分が良くなるまで休んでもらう程度です。
なにか入れ物になりそうなものを探して、新品の靴を購入したときの靴箱とそれに入っていた紙を中に敷いて、この中で休んでいただくことにしました。
靴箱は結構穴もあちらこちらに開いていて密閉しないし、蓋がついているのでパニックになって飛んでいかないように蓋を極力占めておくことにしました。
ついでに一応水を張った小さい皿も入れておきます。
素手で触らずに庭仕事用の手袋を付けて箱に入れたのですが、鳥の足の握る力は凄いですね。意識ほぼなくても手袋ガン掴みで無理やり引きはがすのも可哀そうなので手袋ごと入れておきました。
うちの相方さんに聞いてみると、相方さんのお姉さん曰くKungsfåger(クングスフォーゲル)という種類らしく、そして女の子らしいです。
頭の黄色が冠みたいなのでスウェーデン語のKung(王)という名前が付いたみたいです。
雄の鳥はこの黄色のところにオレンジ色の点があるそうな。
うちの相方さんも仕事が終わって帰ってきてから見せましたが、「(鳥目線で)巨人がいろいろ覗いてたらちょっとびっくりしてパニックに陥ってしまうかもしれないからそーっと見てね」っていってちょくちょく覗きに行く私の相方氏。
私の周りでもこのキクイタダキ(日本名)はあまり見たことがないそうです。
頭が人差し指の先っちょくらいの小ささなんですわ。最後に覗きに行ったら、この小さい頭を羽の下に隠して寝てました。
大分回復したようでよかったです。
私的には翌朝の明るくなってから外に放す予定だったのですが、相方氏のお姉さんがこの鳥を見に来た時にふわーっと逃げるように飛んでいって別の場所に止まったお二人が「外に出たいんだね~」といってそのまま真っ暗闇の中に放していかれてしまいました。
個人的には二人が頭の上をぶんぶんと何か大きなものが動いてて(餌を上げる手)に驚いた鳥ちゃんが飛んでいっちゃっただけなのと、「そんな真っ暗闇で人間すらもライトがないと見えない中リリースしなくても…」と思ってしまいました。
謎の真っ白い鳩が飛来しました
このキクイタダキちゃんを話した翌日。うちに真っ白い鳩が飛来しました。
鳩なんて最近全然見ないし、真っ白い鳩なんてスウェーデンで見たのは初めて。
昨日のキクイタダキちゃんが元気でそれをお知らせに来てくれただけならいいんだけど。
この白い鳩、なんだか奇妙で、窓のところに寒そうに止まっていたり、中の様子を興味深そうにうかがっていました。中に入りたいのか?
滞在時間は短く30分以内でまたどこかに飛んでいってしまいました。