こんにちは!
9月に入ると家族でスールストラミングを食べます。
今年も食べてきたのでちょっとばかりお話をしてみたいと思います。
スールストラミング
スールストラミング(Surströmming)とは、スウェーデンが満を持しておくる世界一臭い魚と言われています。
バルト海で4月から5月にかけて獲れた産卵期直前のニシンを材料とし(これはかつて、勅令で定められていた)、頭とワタを除いたそれを90kg入り樽の薄い塩水に漬け、12-18℃で10-12週間発酵させる。商品によって切り身のままのもの、頭や腸も使っているもの、カズノコが一緒に入っているものなどがあるが、カズノコは食べるべきでないとされている。 ーWikipediaより引用
ちなみにストラミングは魚の種類、ニシンのことです。
スールは酸っぱいという意味なんですが、なぜ酸っぱいと名前に使われたのかはわかりません。全然酸っぱい食べ物ではないのですが…。
※日本語のインターネットの世界ではシュールストラミングと言われてますが、シュの発音になるのはrsやsjと書かれてるときなのでSurはスールという発音になります。
スールストラミング、開放の儀
水中で浸して開ける
地元の人や食べ慣れてる人はまず外で水をたっぷり入れた寸胴やボウルに缶を浸しながら開けます。
肝心なところは水中で開けること。
発酵が進んだ缶は膨張していたり、発酵の過程でたくさんの臭気が詰まって空気圧が偉いことになっています。
水中で開けることによって、開けたときに中の液体が周りに飛び散らないという工夫になります。
また水中で開けることによってよりマイルドな臭さになります。
屋外で開ける
スールストラミングを開けるときは必ず屋外でというのが決まってます。
食べるもの屋外です。
屋外でないとこのにおいが家の中に残ってしまいますので!
スールストラミングを食べる
わたしの相方さんのご家族ではスールストラミングはこんな感じで食べます。
材料
- トゥンブロッド(Tunnbröd)。薄いパンのようなもの。硬いものからピタパンのような柔らかいものがある。
- たまねぎ
- トマト
- グレッデフィル(サワークリーム)
- 小葱
- チーズ
- 茹でたじゃがいも
トゥンブロッドにバターを塗って、上の材料のものをすきなだけのせ、スールストラミングもいろいろ皮や残ってる肝のようなものも取り除き、身だけをのせて、トルティーヤのように食べます。
スールストラミング自体の味はとても塩辛いので、トッピングがこの塩辛さや独特の臭みを和らげてくれます。
食べ方も人によるので、トゥンブロッドはバターとチーズのみにしてロールにする人や、茹でたジャガイモをときどきはさみつつスールストラミングを単体で食べる人もいます。
食べ方に正解はなく食べたいの用に食べるのが地元流。
大切なのは食べたくないものは取り除いていいし、誰も強制しないので無理に食べなくてもいいのです。
ちなみに私の相方さんはスールストラミングが苦手なので食べません。
スールストラミングを食べた後
汚い話ですがスールストラミングを食べた後は、げっぷもすごい臭いです。
私は食べた翌日までお腹にスールストラミングを感じることが多いです。
あとがき
というわけで今年もスールストラミングを食べてきました。
スールストラミングを食べるのは1年に一回で、家族一緒にいろいろ食べるので家族行事として楽しんでいます。
子供がいるご家庭と食べるのですが、やはりスールストラミングは若い層からは嫌われています。
臭いチーズや赤ワインを楽しめるような大人の行事と言っても過言ではない気がします。