かなじゃーなる

自分の好きなもの(ゲームなど)とたまに海外暮らしについて書いています。

誰もがカジュアルレイシズムの被害者や加害者になり得る21世紀

こんにちは!

今日は私が感じたカジュアルレイシズムについてお話してみたいと思います。

まずは「カジュアルレイシズムとは何か?」というところから始め、私が実際に感じたカジュアルレイシズムについて話してみたいと思います。

いろいろな人種の人が話し合う画像
Photo by Antenna on Unsplash

カジュアルレイシズムとは

カジュアルレイシズムとは、日常生活に潜みカジュアルに行われる人種差別のことである

この動画を例にしてみてみると、ジョギング中に会った男女が話し始めるところから始まります。

外見がアジア人なので、白人男性が「君の英語完璧だね!どこから来たの?」と質問します。

しかしこのアジア人女性はアメリカで生まれたアメリカ人です。彼女は「サンディエゴからだけど?オレンジカウンティーで生まれたけどそこで住んだことはないわ」と白人男性に答えます。

そこで自分が意図した返答が得られなかった白人男性はもう一度「君は本当はどこから来たひとたちなわけ?」みたいな質問をします。

「曾お爺さんはソウルに住んでた人だけど…」と女性が返したところで、白人男性が「あー!そうだと思った!僕の家の近くに美味しい照り焼きのお店があるよ!キムチ美味しいよね!」と言います。

この時点でこの会話のおかしさに気づけない人は、カジュアルレイシズムを無意識にやってる可能性があるので注意ですね。

この女性が韓国系だからと言ってキムチが好きで同意するとは限らないし、照り焼きが好きって誰が言ってた?彼女にしてみれば祖先が韓国人だからってどうでもいい情報をひけらかされている時点でちょっと迷惑なのではないでしょうか。

話してる本人が気づかないほどの興味本位という無垢でありながら確実に人に対して鋭利な言葉を向けています。

スウェーデンに来てから感じたカジュアルレイシズム

日本に住んでいた時は差別とは無縁でしたが、スウェーデンに来てからはいろいろカジュアルレイシズムに会うこともしばしばあります。

取り乱してブチ切れたりしませんが、「あ、そう?本当にそう思う?」みたいな感じで突っつく度胸も出てきました。

大体が激しく取り乱して怒るほどでもないけど、スッと聞き流せないような感じでもやっとする発言がカジュアルレイシズムであることが多いです。

白髪について近所のおばさんに相談したら、「アジア人って老けるの早いのね!」みたいなことを言われた

「白髪が増えてきたなぁ」と近所のおばさん(黒人)に言ったら、「アジア人って老けるの早くから始まるのね!」みたいなことを言われました。

白髪は遺伝的な要素もあるし、私がそうだからってアジア人全体でくるんで老けるのが若くから始まるなんて言うか?普通?

口頭一番で「で?韓国/中国から来たんだって?」と言われた

会って挨拶したその直後あたりで、「韓国/中国から来たの~?」みたいな感じでほぼ憶測で話を進める人が多いです。「ううん、違うよ」と言うと途端に気まずそうな雰囲気を醸し出します。

中国人や韓国人に間違われるのが嫌と言っているのではなく、なんで国を予想して当てようとしているのかが気になります。

気まずそうな雰囲気だすくらいなら、「ごめん」の一つくらいあってもいいと思うけど言わないし、聞き方も「中国人なの?(Are you from China?)」じゃなくて「どこから来たの?(Where are you from?)」って最初から聞けばいいじゃない?

なんで当てようとしてるの?当てようとすることにメリットがあるのか?当たったらメリットがあるのか?当てるの楽しいのか?

学校の友達に「あんたはミックスでしょ」と言われた

一緒にレストランで働き、同じ語学学校で勉強した友達に「あんたはミックス(ハーフ)でしょ?」と言われました。

父親も母親も日本人なんですが、何を根拠に言ってるんでしょうかね?こういう人たちは秋元才加や広瀬すずの二重系おでこ広い系女子には「あんたミックスでしょ」って言う系の人なんですかね。

東アジア人=白い肌+一重みたいな固定観念があるんですかね。

旅行中にあったカジュアルレイシズム

海外で知らない人から受けるものはただのレイシズムに近いですね。

旅行に行ったオーストリアで若いお兄ちゃんにヤジを飛ばされた

友達に会いにオーストリアに旅行に行った時のことです。

友達と合流するために電車で現地へ向かって、駅で合流して久しぶりに会った友達と日本語で会話をしていました。

すると前を歩いていた若いお兄ちゃん2人組が大きな声で私たちに何かを主張するように何かを言ってました。

直後友達が教えてくれましたが「オーストリアにいるんならオーストリア語喋れよなー!」と言っていたそうです。友達は「オーストリア語なんて存在しないし、存在しないもの話せないよねぇ。馬鹿だよねぇ(笑)」と小ばかにしておりました。

※オーストリアの公用語はドイツ語です。イタリアに近い場所ではイタリア語も話されます。

ドイツ観光中に「チーナ!」と叫ばれた

ドイツに観光に行った時のことです。

友達と友達の友達と一緒にいろいろ観光してました。私がい他グループは国籍がかなり面白いことになっていて、日本人二人、スーダン系オランダ人3人、中国系オランダ人2人とド力と言えば移民系グループ。

私たちがベルリンの壁沿いにいろいろ観光していると、すれ違いざまに若い白人男性のグループから「チーナ!」と叫ばれました。

国籍叫んで楽しいんか?ん?「ドイツゥ!」とか「ポリッシュゥ!」とか叫んでも全然楽しくないし、叫んだものによっては喧嘩沙汰になりかねませんよね。

あとがき

なんかモヤっとする、ちょっとイラっとするかなっていうようなものがカジュアルレイシズムであることが多いです。

しかも在住国が元々由来する国でないのであれば、住み始めた当初はもちろん、そのあとずーっと経験していくことでしょう。

住み始めた当初は結構センシティブというか、真に受けやすかったりします。いろいろ経験していって、鼻で笑えるようになるまで強くなります。

しかしここで重要なのは、言われた相手がどう判断するかによるのでかなり個人の性格にもよります。言った本人や外野がレイシズムではないとかどうこう言えることではありません。セクハラやパワハラと同じですね。

一番大切なことは、適切な言葉を選んで会話しましょうねってことですね。毎日顔を合わせる友達でも思いがけず適当に放った言葉が相手を傷つけるときももちろんあります。

もし自分の放った言葉が相手を傷つけたのであれば直に謝ることが大切。

知ってる人たちなら謝って済むときもありますが、なんか知らないけど意地張って謝らない人もいるし、そこそこ難しい。

知らない人から向けられた鋭利な言葉の方が無視するのは簡単なんですけどね。