2018年3月14日、国連から「世界幸福度報告書2018」が発表されました。
- フィンランド
- ノルウェイ
- デンマーク
- アイスランド
- スイス
トップ5を見てみましたがほぼ北欧ですね。
日本は54位と去年よりも後退したそうです。
私が今住んでいるスウェーデンは9位とトップ10入りを果たしています。
そこでなんでこんなに北欧で幸福度が高いのか、考察してみた!
幸せとは何か
幸せって、満足してるかどうかだと思います。
現状に満足してなきゃ不幸というわけでもないけど、満足してないなら幸せは感じにくい。
なので、北欧の人たちは今の暮らしにとても満足して生活しているんだと思います!
ではなぜそんなに満足して生活できるのか、考察してみました!
それにはスウェーデンでの制度や価値観が深く関わっていると思い、いくつか紹介してみたいと思います。
Uncomfortable hour=アンコンファタブルアワー
これはスウェーデンで仕事をすると貰える手当の一つです。
深夜手当のようなものなんですが、スウェーデンではこの時間に当てはまる勤務時間が日本よりかなりあります。
日曜日や、平日午後6時を過ぎた時間の労働時間にはこの手当が適用され、通常の時給+時給の70%~100%の支給になります。企業では6時過ぎたら必要最低限以上働かせない理由がここにあるのかなと思います。
そのため日曜日に3時間だけ働くと、平日で働いた6時間と同じ分だけお給料が出るらしいです!
そのため日本のように残業手当が出ないけど働き続けなければいけないという不満が全くないのです。
みんなが自分の仕事に満足している
日本では医者や弁護士などの職業になってほしいと望む親が多いのではないでしょうか。
スウェーデンでは仕事というものにいい職種、悪い職種という観念がなく全員が自分の仕事に満足して働いてる人が多いです。
どの仕事も大切という観念なので、外資系の企業で働いてるからスーパーで働いてる人よりもいい仕事をしていると思うことがないんです。
スーパーで働く人やレストランで働く人も外資系企業で働く人も車を修理メンテナンスする仕事の人も全ての職種が大切なのです。
その会社で働くことが不満であるなら結構スパッっと辞めていく人が多いようです。
もちろん違法行為を目的とした職種はここには入っておりません。
もしかしたら上で紹介したuncomfortable hourが小売業で働く人達の不満を補っているのかもしれません。
高い税金で得るものは生活上大切なサポート
スウェーデンの税金は高いです。
基本的な買い物(日用品類)は12%、お酒などは25%の税金を支払っています。
しかしその高い税金で得ているものは莫大です。
大学まで学費は払わなくてもいいし、医療費も一定額以上は国が負担してくれます。
日本の幸福度順位に注目
日本は2018度の結果は54位でした。他のアジアの幸福度をみてみたいと思います。
近隣諸国またはほかの国の順位
お隣大韓民国は57位でした。
台湾は26位でした。
中華人民共和国は86位、香港が別枠で76位。
シンガポールとマレーシアが34位、35位。
日本と同じくらいの順位の国を見てみましょう!
51位 スロベニア
52位 ルーマニア
53位 ラトビア
54位 日本
55位 モーリシャス共和国 (?!)
56位 ジャマイカ
57位 大韓民国
58位 北キプロス
59位 ロシア
モーリシャス共和国について名前すら知らなかったので調べてみました!
インド洋に位置する島国でビーチ、ラグーン、サンゴ礁で知られてているそうな。検索したら青い空!白い砂浜!南国の木々!というまさにリゾート地って感じでした。
北キプロスについても調べてみました。
北キプロス・トルコ共和国、通称北キプロスは、キプロス島の北部に存在する国だそうな。1983年にトルコの絶大なるバックアップを通してキプロス共和国から独立宣言したそうな。
暖かいところにある国では寛容性が高い
以外なのが台湾とシンガポール、マレーシアの幸福度。
なんか暖かいところでは良い意味でも悪い意味でも寛容性が高い気がします。
暑いとなにもかもがルーズになってくる気がするんですが、逆に周りがそうだから誰も困ったり怒ったりする人がいない。
すごい暑い国に年間を通して住んだことがないから全然説得力ないかもしれないですが、日本の夏もすごく暑いですよね!
私は冬は極寒、夏は激熱(外と同じ気温)の職場で働いてました!
気温が暑すぎるとなんか全部どうでもよくなってきてしまうんですよね。
暑いのに細かいこと気にしてるとて気が遠くなってくるし逆にイラついてしまう!でも暑いからイラつく気すらおきない!なんかもうどうでもいいや!
って感じ。
寛容性というか、柔軟性というか、暑いところに住んでいるひとはそういうのが高いんだと思います。
寛容性が高いとどうなの?
寛容性、柔軟性が高いと考え方が全く違うと思います。
いまの現状を受け入れたり、現状の変え方、少しでも自分の気を楽にする方法を知っている。またはそういう人が多いので社会的にも日本のように「売り上げが!!」「時間が!!」「残業が!!」といったストレスの元凶を無視しつつ、自分のメンタルや体を大事に生きてる気がします。
せかせかしすぎないのも大事
電車が時間通りに来るのも、待ち合わせ時間に時間通りに来るのも仕事や信頼関係には大切なことです。
でもすこぉーし遅れたくらいで憤慨するのも、怒ったりするのもどうかと思うんです。
人身事故やら天候やらで電車を運営する側には非のない理由で電車会社を怒ってる人いるけど私には理解し兼ねますね。
友達にいたんですよね、電車会社に勤めてる友達にいちいち「ねぇ~、今日電車遅れたんだけど!誤ってよ!」とか言ってる人。
電車が遅れたことで起きた自分の不都合や非を誰かに被せたいだけ、ただ単にだれかを責めたいだけじゃない?
やっぱり社会的制度や会社制度が変わらないと…
社会的制度
消費税がどんどん上がる日本。べつに税を上げても受けられる社会的制度が増えたり援助が増えたりするなら全然いいんですよ。
でも社会的制度が変わって一番恩恵を受けるのは子供のいる家庭であって、独身の社会人とかは無関係なんですけどね。
会社制度
残業代を払ってくれない会社だとか、サービス残業しなきゃいけないとか、誰も頼んでないけど残業が当たり前のスタンスの会社。
まずは会社のそういうところを直さないと幸せなんて感じられないと思います!
それに加えて上司からの最近の若者は昔と比べて貧弱だとか自分が若かったころなんてもっとひどかったとかいうパワハラ/
モラハラ。ひと昔前の時代の仕事量と比べるのはどうなの?
wifiもインターネットもまだ一般的に普及してなかった時代の仕事量と今の仕事量同じなの?
サービスの内容だとか価格だとかひと昔前とだいぶん違うと思うけど、それと比べるのどうなの?
それはマイナス思考なのか?上昇志向なのか?
そりゃ誰だっていい暮らしがしたい。でもいい暮らしって何?ってハナシなんですけどね!
私の勝手な”良い暮らし”のイメージは、住む家があって趣味があって趣味に投資できるお金をもっていて、趣味に投資してもお金に困らない生活ができて、生活に不満がないっていう感じ。
上昇志向は変化を求める上で欠かせないものなんだけど、あんまり行き過ぎた上昇志向はマイナス思考の元になってしまう可能性がある。
つまり上昇志向のせいで、自分の生活がいまどんなに理想とかけ離れているのか考えてしまって不満という感情を発生させてしまうのです。
私も前に自分が「もっといい仕事に就きなよ」とか仕事もないくせに言ってたりとかして、今振り返ってみると「いい仕事ってなんだ」「何言ってんだこいつ」とか思っちゃいますわ。
そういう上昇志向を人に押し付けちゃってた自分はもっとダメ!!
日本に住む友達が言ってたんだけど、「仕事にかっこいいも糞もないよ」と。そういう姿勢がかっこいいなぁ、見習いたいなぁと私は思ってしまいました。
結論!何事も程々に!
まとめ
今まではずっと日本に住んできたので、日本のことしか知らなかったんです。
でもスウェーデンに住んでみて、違いを知って「あ、これいいな。日本でもそうなったらいいのにな」って思うことはたくさんあるんです。
別に日本をディスったり批判をしているわけではなくて、生まれ育った国だからもっともっといい国になってほしい。
なので「この国のここは素晴らしいよ!日本でもやってみたら生活が良くなると思うんだけどどう?」っていう感じでよくなることを願って発信しているということだけ念を置いてほしいです。
あと私のブログは自己の振り返りでもあるので、ほとんどの場合は私の実体験やら私の友達の愚痴やらが参考となっております。