今年のはじめに住んでいたころの賃貸物件にて契約関連のトラブルが発生して賃貸契約について少しだけ詳しくなりました。
そこでみなさんに質問。
自分の住んでるお部屋の賃貸契約、普通借家契約と定期借家契約のどちらで結んでるか知ってますか?
さて、まずは定期借家契約と普通借家契約ではなにが違うか知ってますか?
そしてどちらで契約してるか知ってますか?
定期借家と普通借家では決定的に違うものがあります。
定期借家契約
定期借家契約とは、いつからいつまでと賃貸契約期間がきまっている契約のことです。契約の更新がなく、例えばH28.1.1~H28.12.31までなど具体的な退去日が決まっているため、確実にお部屋が空くことになっています。この定期借家契約ではこの賃貸契約書とは別に、公正な書類を交付し契約の更新がなく期間の満了とともに契約が終了することを借主に説明しなければいけません。これを怠ると定期借家契約の効力がなくなり、普通借家契約になってしまいます。
普通借家契約
契約期間は1年か2年契約です。借主がまだ済みたい場合は契約期間終了時に更新の拒絶は貸主には正当な理由がない限りできません。よって契約期間は借主の意向と貸主の事情によって左右されます。
主な違い
- 定期借家契約は1年未満の契約期間にも対応しているが普通借家契約は年単位になる。
- 定期借家契約は入居日と退去日が決まっていて更新はないが、普通借家契約は契約期間が満了しても更新が可能。
- 定期借家契約は更新がないため賃貸契約書とは別に貸主が書面で借主に更新がないことと契約満了にともないお部屋を明け渡すことを説明しなければならない。
- 定期借家契約期間が1年以上の場合一年前~6か月前に借主に契約が終了することを通知しなければいけない。1年未満の契約期間の場合は事前通知は必要ない。
自分の賃貸契約がどちらで契約してあるか確認しよう。
自分の賃貸契約がどちらで契約してあるか、知っておいた方が絶対いいです。当時の私は賃貸契約にはかなり疎く、賃貸契約に種類があるなんて知りもしませんでした。そのため賃貸契約を十分に把握することができずトラブルを招く事態になってしまいました。
私のトラブルケース
私、賃貸契約でちょっとごたごたしました。
2015年の夏に定期借家契約書で契約を締結したが、書面でもらったのは定期借家契約書と家賃の合意書だけでした。定期借家契約書の賃貸明け渡し日の書類と説明がなかったため、契約書には更新なしと書かれていたが、勘違いしてそのまま家賃を払い続け住んでいた。
賃貸会社から契約書が切れているので再契約をしてくれと連絡がきたのは2017年元旦明け頃。再契約書の内容を聞いて、かなり再契約書の内容が私にとって不利なものだったのと、不動産とは全く関係のない余計なサービス料金など強制的に負荷手数料としてを家賃と共に支払わなければいけないということでそのまま退去することに。
私が退去するのにあたって契約期間がない期間の契約書を書いてくださいと言われたがどういった内容の契約なのか説明もあやふやで対応者もコロコロ変わり、不動産会社を信用できない状況だった。緊急連絡先の人身分証明書のコピーを要求されていたが、借主が不動産会社を信用できない状況だったため、緊急連絡先の人もそんな会社は信用できないから提示はできないと断られ、私個人としても困った状況になってしまった。
対処方法
友達と話しても知識がない者同士で堂々巡りだったのでもうちょっと専門的な知識をもってそうなところに相談の電話を入れました。
相談を入れた機関や紹介された機関はこちら。
まずは電話で法テラスに相談しましたがそこまで専門的なアドバイスができないということで専門家を紹介してもらいました。
それが都市整備局住宅政策推進部。かなり電話がつながりにくかったです。
その後状況が進んでから国民生活センターに相談しました。お住まいの県の市区町村のセンターに電話しないと相談にのってくれないかもしれません。国民生活センターで相談して、もしまだ問題が解決できない場合ココに連絡してみてくださいという感じで最後の不動産適正取引推進機構という組合を紹介されました。
ちょっとたらい回し感がありますが、ちゃんと話を聞いてアドバイスをくれたのでどの相談所もそんな乱雑な感じではありませんでした。
以上の組合からもらったアドバイスとしては、別に再契約は結ばなくても退去はできること、退去するにあたっていつ契約が終了するという書面を作ってもらってそれに合意しておくと尚良し、また緊急連絡先の人の身分証のコピーは提示しなくても大丈夫とのアドバイスでした。あまりよく覚えていないのですが緊急連絡先の身分提示が必要というのはあっちの都合で、身分提示をしないと退去ができないという法律はないですと言われた気がします。
なので賃貸会社が”前と全く同じ契約内容の契約書をいつ契約が終わるという内容も織り交ぜて作りますのでそれにサイン/捺印してください”という結果になりました。
異様にしつこく緊急連絡先の人の身分証提示をしないと契約書が成立しないですと言われ、再契約が必要なのも
問題が起きて振り返ってみること
不動産知識に関して無知すぎた
家の契約なんて、要求された書類を提出して、サイン/捺印すれば終わるんだから簡単だよね!なーんて思ってた自分がいます。契約にも種類があるなんて考えたこともなかった。
甘すぎた自分。まずここで問題が起こった原因は無知な自分のせいだと思いました。
シェアハウス感覚だった自分がいた
この物件を借りたときに、シェアハウスという名目でインターネットで出てきたので今まで借りたことのあるシェアハウスと同じシステムだと思い込んでいた自分がいました。
実際は普通の賃貸物件にかなり近いシェアハウス物件だったんじゃないかと思います。
宅地建物取引士の資格を持ってない人に説明された気がする
日本で不動産の契約手続きをするときに担当の人は免許がいるっていうことを知りませんでした。前に小耳にはさんだことのある宅建(たっけん)。
免許を持っていない人の説明は、契約内容の理解度が低かったりなども考えられるので、説明が甘かったりして、その後のトラブルにもつながりかねません。
ー暮らしっく不動産より抜粋
まさにその通り。この賃貸会社は比較的新しいタイプのようで社員は派遣スタッフが多いという感じが見受けられました。最初に賃貸契約の説明をしてくれた人も派遣スタッフだったと思います。
契約書に不備があるなら対応全てに不備のある賃貸会社
まず定期借家契約で更新がなかったのにも関わらず住み続けていて自分に悪い部分があったのは認めます。
しかし契約書に不備があり、過失が認められるにもかかわらず、更新という形ではなく再契約としか言わない賃貸会社。
じゃあ契約書の話しを聞きに行きますということで賃貸会社に向かうと、説明なしで”じゃあこれにサインお願いします。”というお姉さん。ありえないでしょと思って”いや再契約の前に契約内容をまず説明してください?前のものとまったく同じなんですか?”と聞くと半ギレ顔のお姉さん。”私は再契約であなたが捺印サインするだけとしか伺ってないんですけど?”と説明しなきゃいけないなんて聞いてないよぶりの態度のお姉さん。
話しを聞くと月額●●●●円で提携会社の飲食店●●%OFFとか意味の分からないサービスを強制でつけてくる賃貸会社。
なんなんだこの賃貸会社?!と賃貸会社自体に問題があると思い更新も再契約もなしでそのまま退去することの決めました。
精神的に疲れた3か月間
退去するにあたってもこちらから賃貸会社に連絡しないと退去時立ち会いの業者を用意してくれなかったり、賃貸会社、私、立ち合い業者の連絡がうまくいかなかったりと契約書が切れていることが発覚してからかなり気が滅入る作業のぶっ続けでした。期間で言うと発覚後退去の流れまで2~3か月くらいでした。
新生活スタートの時期とかぶってしまったので粗大ごみはすぐには取りに来てくれなかったりと思ったほどスケジュール通りにいかなかったりしましたが晴れて退去できましたので心休まる生活ができると思うとすごく安心したのを覚えています。
今度部屋を借りるときに注意すること
- 宅建資格を持ってる人に賃貸契約を説明してもらう
トラブルを避けるため、「宅建の資格持ってますよね」と言えるくらい肝を据えておこう
- よくわからないシェアハウスはもう住まない
若かりし頃は面白い人達と関わりたいなんて思ってシェアハウス住んでましたがもう一人で家を借りたいと思います。
- 不動産に関してよくわからないなら周りの人に相談してから決める
即決はよくないと肝に銘じておきます。
以上私の不動産知識に関するトラブルケースでした。
かなり自分にとって恥ずかしい話ですが、もしいま不動産賃貸に関して困っている人の助けになればと思い投稿しました。