かなじゃーなる

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【World of Warcraft】ダークアイロンドワーフって敵なの?ドワーフの歴史について話してみる。

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8.2のパッチからクルティラン人がプレイ可能になったWorld of Warcraft。

新種族といえば、ダークアイロンドワーフが追加されて、「なんで敵なのにAllianceに参入しているんだよ!!」と思った方も多いのではないでしょうか。

そんな方のために今日はダークアイロンドワーフについてお話ししましょう。

ダークアイロンドワーフが敵になった経緯

まずダークアイロンドワーフをよく知るためにドワーフの歴史から見ていきましょう。

War of the Three Hammers <⚒三種のハンマー内戦⚒>

昔々ドワーフ族はモディマス・アンヴィルマー(Modimus Anvilmar)という王様の下、アイロンフォージクランという1つの民族として暮らしていました。

それが後に3つに分かれ、ブロンズベアードクラン、ワイルドハンマークラン、ダークアイロンクランとなります。

  • ブロンズベアード族
    王のモディマス・アンヴィルマーと血統や歴史的に一番近い結びつきを持ち、Ironforgeというドワーフの帝国を統治していました。
    当時の族長はマドラン・ブロンズベアード(Madoran Bronzebeard)でマグニ、ムラディン、ブランの父親でもあります。

  • ワイルドハンマー族
    グリフォンとの絆を大事にしシャーマニズムが一番盛んな氏族でもあり、当時の族長はカルドロス・ワイルドハンマー(Khardros Wildhammer)といいます。

  • ダークアインロン族
    族長は魔法使いのセーン・サウリサン(Sorcerer-Thane Thaurissan)と言います。彼は後に紹介するダグラン・サウリサン(Dagran Thaurissan)の父親です。

覇王モディマスの後継

この覇王モディマスが崩御し、次の王は誰がなるのかという氏族間の争いがドワーフ内戦へと発展します。

ブロンズベアード族が打ち勝ったことで、ワイルドハンマー族は山岳地帯の小丘Grim Batolへ、ダークアイロン族はRedrige Moutainの陰で暮らすことを余儀なくされます。

この内戦で失ったものに関してとても恨みを持っていたダークアイロン族は数年間の沈黙の後、両方の氏族の国を同時に攻撃することでワイルドハンマー族とブロンズベアード族の親交を止めようとしました。
Ironforgeを攻撃した族長のセーンは負けてしまい命からがら逃げ帰ります。
ワイルドハンマー族の住むGrim Batolを攻撃したセーンの妻(Modgud)も強固なワイルドハンマー族に負けてしまい、帰還することはありませんでした。

この戦いによってGrim Batolは荒地と化してしまい、Wildhammer族はAerie peakへと居住を移します。

この交戦の直後、ブロンズベアード族は攻撃へと反転します。ダークアイロン族の都市に行進してきたところでブロンズベアード族を追い返そうと、族長セーンはエレメンタルの力を借ります。
Redridge Mountainの秘めたる古き力を召喚しようとして出てきたのはエレメンタル族最強のラグナロスでした。

ラグナロスはRedridge Mountainを破壊し、マグマ猛る荒れ果てた地を作り出しました。
当時のダークアイロン族族長のセーンもラグナロス召喚の際に起こった破壊により生涯を終え、残されたダークアイロン族はラグナロスの奴隷となってしまいます。
その恐怖を見たブロンズベアード族は故郷へと戻ることを与儀なくされました。

さて、ここまでがVanilla時代前のお話、つまりはオンラインゲームになる前のストーリーとなります。

Vanilla(初代WoW)時代のストーリー

ダークアイロン族はラグナロスの奴隷としてかなりの年月を過ごしてきました。

この頃のダークアイロン族はアライアンスの敵でもあり、ホードの敵でもありました。

しかし一部のダークアイロン族はビジネスのため一族との関係を切って生活をし、ダークアイロン族から敵扱いされるグループがいました。
それがSearing Gorgeなどでクエストを受けられるソリウム・ブラザーフード(Thorium Brotherhood)です。

またこの時期、マグニの娘のモイラが成人期に突入する頃で、モイラの母(Eimear)がIronforge近くに住むフロストメーントロールに攻撃され重傷を負ってしまいます。

この出来事をきっかけにマグニとモイラの関係が薄れていきました。
マグニが死の床につくEimearと”何が起こってもモイラのそばにいる”と約束した直後のことでした。

ダークアイロン族の族長となったセーンの息子、ダグランの命令でモイラはダークアイロン部隊に待ち伏せされ捕らえられてしまいます。
そんな環境にも関わらず、モイラとダグランは恋に落ち、子供まで設けてしまいます。

モイラが子を身籠ったという噂はアイロンフォージまで届きました。
マグニはそんな噂を信じずに救助任務部隊を送り、任務部隊と戦ったダグランは帰らぬ人となってしまいました。
族長ダグランはは死ぬ間際にモイラにダークアイロン族の族長を譲り渡すのでした。

Cata時代のストーリー

カタクリズム時代になると、モイラはダークアイロン族の族長として着実に力をつけていました。

このころマグニが石化してしまって大変な時期に、モイラはIronforgeに向かって行進し権力をつかもうとしました。
モイラの策略により地下鉄は止まり、ゲートも閉じられ、グリフォンたちは具合が悪くなっていました。 Ironforgeを封鎖したのです。

このときに偶然Ironforgeを訪ねていた王子アンドゥインも封鎖によって脱出できなくなってしまいますが、所持していたハースストーンでTheramoreへと帰還しました。

この知らせを聞いたStormwindの王、ヴァリアン・リン(King Varian Wrynn)は激怒しIronforgeへと向かいます。
アンドゥインは父の行動は浅はかな行動によって起こりうる新たなドワーフの内戦を危惧し、ジェイナを説き伏せて再度Ironforgeへと向かいます。
ヴァリアンが丁度ナイトガウンを身にまとったモイラの首根っこを捕まえているところでアンドゥインが到着し、父を説き伏せます。
モイラは確かに「正当な後継者」ですが、彼女が示したやり方や態度は一人でIronforgeを統治することはできないと物語っていました。

ヴァリアンの提案の下、3つの氏族は連合したドワーフの団体、「The Council Three Hammers」を結成しました。

Three hammerのメンバーは、ブロンズベアード代表のムラディン、ダークアイロン代表のモイラ、ワイルドハンマー代表のファルスタッドです。

裏話でモディマスのハンマーを作り直すというお話があるのですが、ここは省いてしまいたいと思います。

Mist of Pandaria

Mist of Pandariの時代に、ヴァリアンがホードキャンペーンに対抗するべくThe Council Three Hammersに助力を求めます。

ブロンズベアード族は「もし我々が帝国を不在にしたら奴らはワイルドハンマーを制しアイロンフォージを乗っ取るだろう」と言って拒みました。

ワイルドハンマー族は「もしダークアイロン族に背を向けたら奴らはブロンズベアードを制しアイロンフォージを乗っ取るだろう」と言って拒みました。

王は「このままではIronforgeが陥落してしまうぞ!」と激怒しました。

そしてダークアイロン族代表のモイラは王にこういいました。

「我々が手を貸しましょう。我々はドワーフの兄弟を信頼しています。忠誠がどんなものか見せつけてやりましょう。」

そしてモイラとヴァリアン、プレイヤーがこのホードキャンペーンに対抗すべく吹雪の舞う地に向かいました。

このホードキャンペーンでは、プレイヤーはダークアイロン族と一緒にザンダラリトロールから助力を受けているフロストメーントロールと対戦します。

この出来事でモイラは統治者としての格を上げ、ダークアイロン族はアライアンスへの忠誠を見せつけたのでした。

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このシナリオはLorewalker Choがから見れるシナリオなので暇があったらやってみてね。

Lorewalker ChoはMogu’shan paleceの上階にいますよ。

以降、Mist of PandariaやDraenorの導入などいたるところでダークアイロン族を目にするようになります。

Taelin
Draenorの導入クエストラインで活躍するダークアイロンドワーフ族のThaelin

分裂したクラン

Allianceに参入したダークアイロン族でしたが、残念ながらクランは分裂してしまっていました。

モイラをリーダーとしてAllianceに参入したダークアイロン族と、ラグナロスに従ってトワイライトハンマーに加わるグループがいました。
ラグナロスの死によって奴隷から開放されたグループもいましたが、そういう状況であってもラグナロスが生きていれば彼に賛同するであろう者もいます。
それがダークアイロン開放のクエストラインで出てくる一部の敵としてでてくるダークアイロン族の者達になります。

あとがき

ダークアイロンのクランがまだ一緒にほかのドワーフ族と仲良く暮らしていた頃から、問題が勃発しその後の様子までをまとめてました。

Wikipediaやその他メディアなどを参考にして書いてみましたがどこか間違いがあったらすみません。

紆余曲折を経てアライアンスへ正式に加入の案内がされたのがBFA。

モイラも新しくダークアイロンドワーフのらしい衣装を纏いストームウインドの大使館に氏族代表として立っています。

いまだにラグナロク派の信者もいますが、そういう人達は置いといて仲間に加わったダークアイロンドワーフを暖かく迎えてあげてくださいね!

私はDraenorでいろいろお世話になるThaelinとHanselのファンで、アライアンス側のダークアイロンドワーフはなかなかお茶目で結構好きです!